日本介護事業連合会
会長 愛知和男
年が明け2024年を迎えました。皆様におかれましてはどのような年を迎えられましたでしょうか。
今年は衝撃の報道から始まりました。元旦に能登半島地震。3 日には羽田空港での航空機の衝突事故が報じられ、被災された皆様や事故にあわれた方々の安否を祈りながら過ごす正月になったことと思います。
この度、被災されお亡くなりになられた方々と被害にあわれた皆様、また衝突事故にあわれた皆様、そして海上保安庁の方々へ心からお見舞い申し上げます。
震度 7 の地震から一夜明け、ニュース映像から流れる悲惨な状況が明らかになってくると心が押しつぶされる思いになりました。
私は衆議院議員の現職時、宮城県を選挙区にしておりました。東日本大震災後に現地に赴き悲惨な状況を目の当たりにした時と同じ気持ちに至ります。
地震により倒壊した家屋やそこに残された人々。津波により流された建物や人々。
今回の地震では津波はそこまでではないものの被害は甚大です。
今回のような自然災害に遭遇すると、圧倒的な地球規模の力の前で人間のあまりに小ささを痛感し、なす術が無いように感じますが、自然災害大国ともいうべきこの日本に住む限りそうはいっていられません。
まず喫緊に必要なのは通信インフラの拡充ではないでしょうか。様々な災害が起こる度に回線が混雑し通信障害が起こります。被災した方々に一番重要なのは SOS であり、安否確認や情報であります。その為に肝心なのは強固な基地局や回線の確保・拡充であると思われます。
発災と同時に停電が起こりどんなにTV等で避難を呼び掛けても現地には届きません。
スマホや携帯電話等で連絡を取り、またそれに呼びかけることで助かる命があるのではないでしょうか。
通信インフラ以外では復旧作業に従事している方々のご努力のおかげで着々と復旧は進んでおり、電気・水道・ガスはもちろんのこと道路や鉄道などの開通が報道されるたび住人の方々へ希望が届けられています。
その様な整備は国や行政・各キャリアへお任せするとして、我々日本介護事業連合会ができる事があると考えます。
地震災害では多くの家屋倒壊が起こります。家屋が倒壊すると住民が閉じ込められ、道路が寸断され救急車両や支援車両が通行できなくなります。また火災の大きな被害を増大させます。
現在、我が国における空き家率は約 20%にも上ります。空き家はどうしても耐久性が乏しくなり倒壊の危険性が高まります。
空き家を増やさず、また活用する取り組みとして、日介連は全国古民家再生協会様と連携し空き家再生に取り組んでおります。
またバリアフリー委員会として高齢者が住む住宅の耐震補強もしてまいります。
おひとり様高齢者委員会では地域包括支援センターと連携し、一人住まいの高齢者を把握し、被災した高齢者をいち早く安否確認し安全を確保できるシステムを構築いたしてまいります。
この様な新年の幕開けになりましたが、これからも自然災害が起こる事が予想されます。
今こそ日本国民が知恵を尽くし災害を最小限に抑える工夫が必要と考えます。
日本介護事業連合会では会員の皆様方からご意見を頂戴し、また会員以外の方々からも広くお知恵をお借りしたいと考えます。
何卒この HP をご利用していただきましてご意見、アイディアをいただければと思います。
それを今後の取り組みに活かしてまいりたいと思います。
最後になりますがまだまだ寒い季節が続きます。被災された皆様におかれましてはお身体にご留意なさっていただきますように思います。 また会員の皆様にとって良い年になりますようにお祈りいたします。