少子高齢化に直面し、更にコロナ禍という未曾有な困難の日々を介護・医療の最前線でご活躍なさっておられる皆様へ、心から敬意と感謝をお伝えいたします。
日本介護事業連合会は高齢者が生きてきた人生を尊敬され、高齢であっても積極的に社会・経済活動に参加し、生きがいを感じながら次世代の若い人々へ豊富な知識と経験を繋いでいけるサステナブルな福祉社会の実現に向けて活動してまいります。

　現在我が国が抱える介護問題は、介護従事者不足等の問題から生産人口世代への圧迫が影響し経済的な問題を引き起こすなど、我が国が抱える重大な課題であります。
介護事業者が健全な運営で収益を上げ、それを従事者へ充分な報酬として支払い、且つ感謝され尊敬される社会を構築することが急務であると考えます。
本会は産官学民から多数の有識者に役員として参加していただき、介護と医療と連携し関係各所へ働きかけ直面する課題へ取り組んでまいります。
そこで私たち日本介護事業連合会は皆様と4つの約束をいたします。4つの約束を実行する事により介護・医療事業者が収益をあげ、雇用の安定を図り従事者の所得を上げてまいります。本会の事業スキームを使い収益向上を図り、より良い福祉社会の実現に向けてともに活動していただきたくお願い申し上げます。

そこで今回は四つの約束の一つであるバリアフリーについての本会の取り組みをご説明させていただきます。ここ数十年来、バリアフリーの重要性が社会全体で認められ政府主導のもと多くの施策を講じてまいりましたがまだまだ不十分な感は否めません。
社会には四つのバリアがあると言われています。①物理的なバリア②制度的なバリア③文化・情報でのバリア④意識上のバリアといわれるものです。
私達日本介護事業連合会は介護施設の利用者介護・医療に関わる事業者様とその従事者様の為の会でありますが、その活動を通しより良い福祉社会の実現を目指し活動しております。
以上、四つのバリアを取り除くことにより高齢者がもっと社会へ楽しく積極的に参加できるよう活動してまいります。

しかしながら私は高齢者が抱える不安や行動しづらくなってきた身体を一つの個性だと捉えております。高齢者という個性と様々な障害を持つそれぞれの個性がバリアフリーの推進によりもっと社会へ楽しく積極的に参加できる、またあきらめていた外出や経済活動への参加を促すよう取り組んでまいる所存です。
そこで本会は会員の皆様からご意見を伺い、役員のみなさまと共に関係各所へ働きかけ、また各自治体とも連携しバリアフリー化を促進し、セミナーや勉強会、ワークショップの開催等によりバリアフリーの概念を周知することによりこの国のバリアフリー化を促進してまいります。

最後に
今回はバリアフリーの取り組みについて述べてまいりましたが、次回以降、他残りの三つの約束について説明いたしたいと思います。
私たち日本介護事業連合会は経済成長率が伸び悩む現状でも、少子高齢化に寄り添った社会保障制度の確立と福祉社会への仕組みをしっかりと確立しなければならいと考えます。