新年にあたりまして一言ご挨拶を申し上げます。
昨年逝去いたしました、前日本介護事業連合会会長愛知和男の後を引き継ぎ会長となりました愛知治郎です。
介護における重要な課題が山積するなか、その課題解決の為、大きな役割を担う日介連の新たなる出発においてその重責を誠心誠意果たして参りたいと考えております。
この課題は非常に多岐にわたりますが、まずは介護現場における人材の確保、効率化の推進や経営の健全性の確保が急務であると考えます。
これらの課題解決の為にも、やはり現場の声をしっかりと受け止めたうえで政策の反映を実現していかなければなりません。
また、私の年代においては特に親の介護により離職を余儀なくされている方々が少なくありません。
この様な状況におかれている皆さんの悲痛な声を実際に聞く度、また働き盛りの重要な人材を失ってしまう企業にとっても多くの損失となってしまう現状に鑑み、早急に対処しなければならない大きな問題と考えております。
そして、残念なことではありますが、安心して老後を過ごそうとしているにも関わらず、悪質な環境に追いやられ大変不幸な境遇にある高齢者も後を絶たない状況です。
この様に高齢者を食い物にするような悪質な業者を根絶し、ご家族を含め誰もが安心して余生を過ごせる環境を国のもっとも大きな課題のひとつとして実現していかなければなりません。
また、そもそも介護のお世話になる前に可能な限り自立し充実した日々を送れるような環境づくりや、何歳になっても生き生きとした生活が送れるような環境、社会づくりがとても大切であると考えております。
まだまだ日介連の活動も足りない部分が多々ありますが、今後、可及的速やかに安定的かつ関係者の皆さまのご期待に沿うような充実した実効的な活動が出来るよう邁進して参ります。
今年一年の関係各位の皆さま方のご健勝を祈念し年頭のご挨拶とさせていただきます。
日本介護事業連合会会長 愛知治郎